======================= PC-E SCD『レディファントム』のノイズリダクション ======================= 『レディファントム』のCD-Audioにノイズがある場合にノイズを除去する手順の覚え書き (一般的なノイズリダクションの方法なので心得がある人はこの手順の限りにあらず) (一般的なノイズリダクションの方法なので覚えると他の場面でも応用できるかも・・・?) ここでの使用ツール ・Audacity ・Sound Engine Free 人によってサウンドコンバート(サントラ化)したい場合は ・Xrecode II (Win) ・XLD (OS X)  あたりで === [大前提] 『レディファントム』のCD-Audioでノイズが乗っているのは左チャンネルのみなので 以下の作業もチャンネルの選択状況を確認しながら行うこと! [Tips] 左トラックのみを選択するときは一度 画面全体に収まるくらいにズームアウトしてから選択すると楽 [Tips] [工程1] [工程2] ともに各工程をごとヘッドフォンなどを使って不用意な音のゆがみの発生がないか こまかくプレビュー再生チェックしながら進める方が確実 === BGMトラックのリスト(&タグ支援) OPENING (Track 12) /作曲:村上慎吾 INTERMISSION (Track 09) /作曲:村上慎吾 BGM 1 (Track 03) /作曲:大坪弘人 BGM 2 (Track 04) /作曲:大坪弘人 STAGE CLEAR (Track 10) /作曲:村上慎吾 BGM 3 (Track 05) /作曲:大坪弘人 BGM 4 (Track 06) /作曲:大坪弘人 BGM 5 (Track 07) /作曲:大坪弘人 BGM 6 (LAST STAGE) (Track 08) /作曲:大坪弘人 STAFF ROLL (Track 43) /作曲:村上慎吾 GAME OVER (Track 11) /作曲:村上慎吾 ※これ以外はビジュアルシーンの音源かデータトラックなのでここでは割愛 EDスタッフロールでサウンドワークにクレジットされている わかめ さけ ・・・井上久夫氏と長谷部潤氏? === [注記] ●BGM2 (Track 4) は ノイズリダクションの必要なし ●BGM4 (Track 6) は ノイズリダクションの必要なし ●GAME OVER (Track 11) は ノイズリダクションの必要なし ●OPENING (Track 12) は ノイズリダクションの必要なし ●STAFF ROLL (Track 43) は ノイズリダクションの必要なし ※OPENING (Track 12) には 一番最後の工程(Sound Engine→ハイジェネレーター)だけ掛けるのも手  (パラメーターは最後に記載のものを用いて、トラックLR全体に対して使用) ※GAME OVER (Track 11) の響きが苦手な場合は(Sound Engine)で調整するのも手  (Sound Engine→3バンドイコイライザー 低域1.5dB 中域0.0dB 高域3.6dB 音量-7.1dB あたりで試してみるなど) ※STAFF ROLL (Track 43) の Lトラック開始0.01secあたりにプチノイズが乗っている場合はその部分をSound Engineで選択し無音化する ※BGM 1 (Track 03) の Rトラック開始0.02secあたりにプチノイズが乗っている場合はその部分をSound Engineで選択し無音化しておく ※BGM2 (Track 4)、BGM4 (Track 6)、STAFF ROLL (Track 43)、は基本的に元の状態のままでサウンド調整も特に必要なし  (OPENING (Track 12)、GAME OVER (Track 11) も気にならなければ特にサウンド調整する必要なし) ================= 実際のノイズリダクション手順 ================= [工程1] ◆Audacity を使用 ※一度にbB数を高くしてノイズ除去しようとすると音が強烈に変質してしまうので一発で満足な結果を得ようとしない!!  (30 bBよりも高い値にして一度にかけないのが無難) ※右トラックに不要なエフェクトを掛けないように必ずLRトラックを分離し、作業ごとに選択状態を確認すること! ※ノイズ解析時にはフェードアウト中のサウンド波形を選択しないこと!(確実にノイズだけが鳴っている部分を選択する) ※特に明示していないパラメータはデフォルトのままでよい 1. 「ステレオトラックを分離」 ↓ 2. 「エフェクト」>「ノイズの除去...」 (Lトラックのみ) (※終端部ノイズを選択して解析:BGM1なら 2m33s ~ 2m35sからラーニング→Lトラック全部を選択) (※必ずノイズ部分を解析してから行うこと) ノイズ除去 30 bB スムージング周波数 150 Hz (※「ノイズプロファイルの取得」後にLトラック全部を選択し直してから使用すること) (※一度目の工程でノイズがどこまで低減するか、ノイズ解析後に選択解除してしまう前に「プレビュー再生→適用せずキャンセル」して確認しておくとよい) ↓ 3. 「エフェクト」>「ノイズの除去...」 (Lトラックのみ) (※ノイズ部を再び選択解析後 再度使用) (※二度目の工程でノイズが取り切れているかどうかよくわからないときは終端のノイズ解析していた個所を選択再生し出力レベルメーターの動きをみるとよい) ノイズ除去 25 bB スムージング周波数 150 Hz (※※BGM 1 (Track 03)、BGM 5 (Track 07)、LAST STAGE (Track 08)では特に、二回目をかけないとノイズが消しきれないので、“必ず一度目の工程を終えた後に終端ノイズ部を再解析してから”行うこと) (※一度目で解析したノイズプロファイルのまま二度目をかけてしまうと音が強烈にゆがんで悲惨なことになるため) (※※二度目の工程ではノイズが消せる下限値を探ってかけるとよい(音質の劣化を極力防ぐため)、ノイズ解析後に選択解除してしまう前に「プレビュー再生→適用せずキャンセル」して確認しておくとよい) (※※二度目の工程でbB数を高くしてノイズ除去しようとすると音の響きが軟弱にへたるのでより一層注意!(10 bB台よりも高い値にしないのが無難)) ※Track3 (BGM1) では一回目25 dB→再解析して二回目25 bBとした方が音の鮮度が落ちない (※Track9 (INTERMISSION) では一回目を30 bBでかけていれば二回目は不要) (※Track10 (STAGE CLEAR) では一回目を30 bBでかけていれば二回目は不要) (※Track5 (BGM3) では一回目を30 bBでかけていれば二回目は不要) (※Track7 (BGM5) では二回目は15 bBで十分) (※Track8 (BGM6 LAST STAGE) では二回目は5 bBで十分) ※Track9 (INTERMISSION) では一回目20 dB→再解析して二回目12 bBとした方が音の鮮度が落ちない ※Track10 (STAGE CLEAR) では一回目20 dB→再解析して二回目15 bBとした方が音の鮮度が落ちない (※※※Track10 (STAGE CLEAR) では一回目25 dB→再解析して二回目10 bBとするとさらに音の鮮度が落ちにくいが、最後のフェードアウト部分でよれた音が強く残るので腕に覚えのある人でなければ修正が難しい) ↓ 4. 「ステレオトラックの作成」 (LRトラックの統合) ↓ ファイル保存してSound Engineへ (終了時にプロジェクトの保存確認が出てもファイル保存できていれば無視でOK) ====== [工程2] ◆Sound Engine を使用 ※一度に調整しようとすると音が強烈に変質してしまうので一発で結果を得ようとしない ※エフェクトを掛ける順番を間違えないように注意 (以下の例よりも良好な結果が得られるならば心に従う) ※特に明示していないパラメータはデフォルトの値でよい (以下の例よりも良好な結果が得られるならば心に従う) ※右トラックに不要なエフェクトを掛けないようにエフェクト適用前に必ず選択状態を確認すること ※エフェクト使用時はダイアログ下部の「選択範囲のみ」使用のチェックがついていることを必ず確認すること (以下全てLトラックのみ全選択にて作業) 1. ブースター BPF 22050 Hz 効果 3.6dB ※「ライブラリー」のリスト部にプリセットとして登録しておくと複数ファイルで使用するときに便利 ↓ 2. 3バンドイコイライザー (Lトラックのみ全選択のまま) 低域 0.5dB 中域 1.5dB 高域 0.0 音量 -0.5dB ※このパラメーターは普通に使用すると音がこもるので常用はおススメせず ※BGM 1 (Track 03) でパンチが弱くなったアタックを調整するのが主なのでBGM 1 (Track 03) 以外での利用はおススメせず ※BGM 1 (Track 03) でノイズリダクション一回目25 dB→再解析して二回目25 bBとしている場合はプリセットから「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好(こちらの方が素直でクリアな発音が期待できる)  ※※Track3 (BGM1) でノイズリダクション一回目30 dBとして進めている場合に、上記のパラメーターを使用して左耳に妙な音圧を感じる場合はノイズリダクション25 dB→25 bBの手順の側を用いることを強くお勧め (※Track5 (BGM3) ではプリセットの「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好) (※Track7 (BGM5) ではプリセットの「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好) (※Track8 (LAST STAGE) ではプリセットの「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好) (※Track9 (INTERMISSION) でノイズリダクション一回目30 dBで終了している場合はこの工程は不要) (※Track9 (INTERMISSION) でノイズリダクション一回目20 dB→再解析して二回目12 bBとしている場合はプリセットから「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好)(こちらの方が素直でクリアな発音が期待できる) (※Track10 (STAGE CLEAR) でノイズリダクション一回目30 dBで終了している場合はこの工程は不要) (※Track10 (STAGE CLEAR) でノイズリダクション一回目20 dB→再解析して二回目15 bBとしている場合はプリセットから「ポップ」を選択してこのパラメーターは使用しない方が良好)(こちらの方が素直でクリアな発音が期待できる) ↓ 3. ブースター (Lトラックのみ全選択のまま) BPF 16661 Hz 効果 3.6dB ※「ライブラリー」のリスト部にプリセットとして登録しておくと複数ファイルで使用するときに便利 ↓ 3. ハイジェネレーター (Lトラックのみ全選択のまま) HPF 14211 Hz 効果 9.4 dB LPF 22050 Hz ※「ライブラリー」のリスト部にプリセットとして登録しておくと複数ファイルで使用するときに便利 ↓ ノイズリダクション完了! ※元のファイルと比べておかしな音のひずみ方をしたり左右の音量のバランスがおかしくなっていないか確認を忘れずに ↓↓ 一通りのBGMが調整できたらノイズリダクション版にCD-Audioを差し替えてプレイしてみるのも手