ワルキューレの冒険・改
『ワルキューレの冒険』といえば、発表から20年もの時を経た2007年にオフィシャルの漫画版が公開されたりして、今日なお根強いファンが多いことで知られているよね。
シリーズとしては、後年にアーケード『ワルキューレの伝説』が発表されたことで、世界観やキャラクター造形が定着することになったわけだけれど、その人気の原点といえば、もちろんファミコン版でリリースされた『ワルキューレの冒険』の方だよね。
そして、そのよく知られた原点の作品に、これまでとは違った形でスポットを当てる試みが明かされたぞっ!!
ワルキューレといえば、BGMを担当された川田宏行 氏の流麗な楽曲はもちろん、キャラクターデザイン冨士宏 氏の手による やわらかなタッチのイラストを一番の魅力として挙げる人は多いんじゃないかな?でも、ファミコンの画面ではやっぱり限界があって、どうしても「そっくりそのまま!」というわけにはいかなかったよね。
だけど、この画面写真を見てみよう。
この作品は、そういった事情を踏まえた上で、その冨士宏 氏のイラストをなるべく出来る限り忠実に、しかし“よく見慣れたあの絵”で再現してしまったのだ!
とはいえ、再現するにしても元となる資料が乏しい部分には致し方なく独自に構成されている部分もあるんだ。でも、そういう場合にもイメージを逸脱しすぎないようなアプローチがなされているよね。
もちろん、再現するための資料がある部分にはきちんと似せるための表現を心がけているという話だぞ。
キャラグラフィックだけではない背景部分にも注目だ。
細かいところでは、なんと、星座や血液型を選ぶキャラクターメイキング画面までも“あの絵”に生まれ変わっているぞ。パッチ制作者のコメントによると「今ではこの設定項目そのものが不必要な気がするのですが、仕方がないので星座も全部“あの絵”にしました。」のだとか。
パスワード入力画面はこうなっているぞ。
フォントまでが全部そうなっているのはご愛嬌?!
「オフィシャルでもマーベルランドにはワルキューレは一人とされていますが、色設定があるのが割とどうしようもないので全部同じ色にしてしまいたいなぁ・・・と思いつつ色も変えときました。」とのこと。
色設定をなくしたかった事自体がオフィシャルに近づける悩みどころだったようだ。
ともあれ、地下世界やモンスターも元イラストを再現しつつ全部描き換えられているのだ。
沢山紹介したようだけど、これでもまだまだ紹介しきれていないところは沢山あるぞ。虹を渡った先、富の国以降はまたガラッと雰囲気が変わるようになっているんだ。残りの部分は、キミの目で確かめよう!
なお、同梱パッチとして英数フォントを元のナムコの書体に差し戻したバージョンも追加されることになったぞ。
この点で違和感を感じていた人はこちらを使ってみるといいんじゃないかな。