バベルの塔 - ReCurrence
今、時空を超えて、古代バビロニア王が築いたバベルの塔がよみがえる。数々の謎を解き明かし君はヒーローになれるか!?
※画面は改作版です
・・・そんなキャッチを引っさげた作品といえば、あの『バベルの塔』だよね。
「ナムコット3900プレゼントキャンペーン・第二弾」の対象三作品の筆頭を務めた作品であることはもちろん、正統派パズル&アクションゲームの金字塔であることについても、ここで改めて説明する必要もないんじゃないかな。
それでは、今でも一部に熱狂的なファンのいるこの作品、『バベルの塔』に改めてスポットを当ててみる試みをこれから紹介しよう!
ここで、「ナムコット3900プレゼントキャンペーン・第二弾」の対象三作品といわれて、ある共通の要素があることに気付く人はいるかな?ちなみに、言わずもがなではあっても、このキャンペーンの対象三作品を順にあげておくと、『バベルの塔』『ワルキューレの冒険』『スカイキッド』がそれだ。
ここまで聞いて、「この三本といえば!」とファンなら真っ先に思いつくだろう一番の要素は、どれも冨士宏 氏の手によるキャラクターイラストが印象的に使われていることじゃないかな。
そして、ここに登場することになる改作版は、その冨士宏 氏のイラストの方をなるべく再現できるように手が加えられたものなのだ。
ここで見比べてみてわかるように、改作版ではキャラクターの見た目や色使いが冨士宏 氏のイラストでの姿により近くなるようにされている。
ちなみに、主人公であるインディーの靴はパッケージの方ではなく攻略本の方で使われていたイラストの、少し重装備がかった見た目のものになっているぞ?!
キャラクターが描き直されたとはいうものの、『バベルの塔』は、後年にリメイク版もリリースされているので、キャラクターの見た目だけを気にするのならばと、わざわざ改変されたものにあたるよりも そちらを選択肢として持ってきたくなる人もいるかもしれない。
しかし、実のところ、リメイク版はキャラクターの動きなどが違っていて、オリジナル版からの熱狂的なファンの人々にとっては、そのままのプレイ感覚ではプレイできないという側面もあったのだ。
また、もう一つの側面として、オリジナル版をこよなく愛する人の場合は、FCオリジナル版の独特の色使いや背景などが醸し出していた“徹底的にミステリアスな雰囲気”までも含めたうえで その虜になっていたところもあったはず。
そこで、改作版ではそうした部分が少し後押しされるような変更をあえて加えている個所もある。
となれば当然、古代の建物が舞台のはずなのに明るい色使いでバロック調のような印象に・・・なんて変更をわざわざしたりするはずがない。
この点については、FCオリジナル版に「古代バビロニア人はバビロンの至上神アヌやマルドゥクといった神々をまつっていた。」というようなストーリーも織り込まれていることから、そうした舞台背景を補強するようなアプローチが試みられているというわけ。
徹底的な変更・改変がなされているわけではないけれど、裏打ちのある改変をあえて少しだけ行うことで、オリジナル版にあった、オリエンタルでどこか不気味さも感じてしまうくらいのミステリアスな雰囲気を補完したものとして感じとってもらえたらと思うんだ。
いやいや、そうはいっても、あの永遠のヒーローが いなくなったりなんかはしていないヨ!
こちらも『ALL ABOUT NAMCO』の表紙などにも使われていた tacman(横岡 匠) 氏の あのイラストになるべく近づけて描き直されているので、ご安心を。
ちなみに、さまざまに手が加わっているといっても、この改作版でもやはりゲーム内容に関わるような変更は全くされていない。ステージもキャラの動きもそのままに、見た目が少し新鮮になっていると思ってもらえばOKだ。
※画面はどちらも改作版のものです
そして、恒例のタイトル画面。こちらもパッケージなどで使われていた“元々の『バベルの塔』のロゴ”と、FCオリジナル版のロゴの装飾部分とを組み合わせたような感じに修正されているゾ。
※並べてあっても違いがよくわからない場合は、BとLの文字の形を中心に比較してみよう。本来の『バベルの塔』のロゴでは、一つ目と二つ目のBの縦棒それぞれの長さや、Lの形などが結構違っているんだ。
(もちろん、もっと容量があればさらに似せた表現にもできたはずなのだけれど・・・)
※画面は改作版です
そして、ここまで紹介してきて、さらに気になることがあるとすれば、二周目にあたる「裏バベル」がどうなっているのか?!かもしれない。
実際のところ、裏バベルの塔についても表面と同様にゲーム内容には手を入れてないので、グラフィック以外は大きな変更なし。つまり そのままになっている。
もしかしたら、ビッグパスワードの絵柄の差異で混乱するところもあるかもしれないけれど、仮に全く違う絵があったとしても、なるべくオリジナル版での見た目に近い雰囲気のものがそれぞれに使われているので、それほど身構えることはないんじゃないかな。
説明はそろそろ ここまでにしておくとしよう。
さあ、ではキミもこのリファインされた世界を実際に冒険してみよう。