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そして、未知なる冒険へ—

『ファイナルファンタジー・リバイズド』の基本的な紹介は一通り終わった。
新しく ━━しかし、あくまでも懐かしく━━ 生まれ変わったその姿は、その目で、そして、そこに詰め込まれた思想 ━━見ただけではわからない部分━━ は、その肌で体感して確かめてもらいたい。

ここでは、“刷新版”の編集を行った作者の弁も交え、まだ紹介できていない要素について見ていくことにしよう。

“ファイナルファンタジーらしさ”を再び

筆者、HiBlankによる改作版ファイナルファンタジーに対し、興味をお持ちくださった方々、ありがとうございます。

刷新版FF I、『ファイナルファンタジー・リバイズド』は、グラフィック・シナリオ・ゲームバランスといった、ゲームの根幹に関わる要素全てについて、オリジナル版の要素を生かしながらも、加筆修正するような形で世界観やストーリーの補完を行ったものです。

体を悪くいえば、いわゆる「ハックロム」ですが、単純にそうした言葉で片付けられないだけの視点からなるものであると宣言してもいいでしょう。

これまでの紹介通り、刷新版FF Iは、オリジナル版FF IをFC・GB全盛期、いわゆるスクウェア黄金時代のFFのイメージや世界観により近い形でプレイしてもらえるようにすることを主たる目的として制作されています。

それらは無理矢理な改変や、個人の自己顕示のために行う事を目的としたものではありません。

全ては、“FFらしさ”をもう一度見つめ直し、引き出すために行ったものです。
言い換えるならば、FF Iのストーリー ━━寺田憲史さんによるシナリオ━━ を、(その意図を汲み取りつつ)より黄金時代のFFの雰囲気に近い世界観で味わう事が出来るようにするために制作されたのが今作であると言っても過言ではありません。

※ <便宜上の略語などについて>
FF=ファイナルファンタジー
FC=ファミコン
GB=ゲームボーイ
オリジナル版=FC版ファイナルファンタジー I
刷新版=リバイズド(HiBlankによる改作版)

“ゲーム”としての再認識

オリジナル版・刷新版 比較
オリジナル版リバイズド(刷新版)
オリジナル版リバイズド(刷新版)

※ 左はオリジナル版の画像
右は刷新版での同様の画面

魔法体系や武器・防具などは、名称だけではなく使用効果や威力数値、装備可能ジョブなど、ほとんど別物といっていいほどの調整が加えられた。プレイヤーキャラの成長率も可能な限り見直されており、オリジナル版とは全く別のゲームバランスになっている。


※ 全て刷新版の画像

バトル面では、敵キャラのアタック編成や出現率、その攻撃の特徴までも、よりイメージを膨らませられるように大幅な変更がなされ、違うゲームといっていいほどのプレイ感覚になっている。特に、行く手を阻む四体のカオスの強さは別次元の手応え。
だが、そうした異様に強い相手が出てきても、工夫次第で攻略できるようになっている。やみくもに改変されたわけではないということだ。

オリジナル版・刷新版 比較
オリジナル版リバイズド(刷新版)

※ 左はオリジナル版の画像
右は刷新版での同様の画面

優れたアルバムのジャケットアートを想起させるような、美しく幻想的なロゴは、FC時代のデザインを復活させたもの。
このロゴを復活させたのも、オリジナル性を尊重する意思の現れだ。
ちなみに、刷新版ではマップ表示画面とオープニングクレジットでこれを確認することができる。

そして、まだ明らかにされていない謎も・・・

※ 改作作業の大部分において、『FFHackster』を使用させていただきました。このアプリケーションがなければ、これほどの作業を個人で行う事はできなかったでしょう。この場を借りて制作・情報公開をされた諸氏にお礼させていただきます。

※ 画像の修正においては『YY-CHR』を使用させていただきました。このアプリケーションがなかったなら、制作に着手することなどまずなかったでしょう。この場を借りてお礼させていただきます。

※ 大部分の動作修正において屋根バヌ 氏に膨大な情報提供をいただきました。この情報がなければNewバージョン(2011完全刷新版)にみられる大規模な動作変更の実現はなかったでしょう。この場を借りてお礼させていただきます。

完全ではないが、最大限。

改めて言うまでもなく、寺田憲史さんの手によるシナリオは、ファイナルファンタジーをファイナルファンタジーたらしめていた、最大の根幹要素でしょう。しかし、それと同時に、ファイナルファンタジーという作品は、単にシナリオのみをトレースしたところで、全く再現することが出来得ないという確信もまた、筆者HiBlankにはあります。

それが黄金時代の構成要素に含まれているという意識をもとに再構築されたのが、今作です。

かつての時代の記憶を持つ方々が、今作『ファイナルファンタジー・リバイズド』をプレイしたとき、わずかながらにもそのことを改めて認識することができれば、また、その手助けになればと願います。

改作の概要は以上のようなものです。

実際は、ウインドウレイアウトや移動システム・バトルシステム面などでFFIIIやV に近い見易さ・快適さを出せれば文句のないものとなることでしょうが、システム面に関しては手を出せないために目をつぶったところが多々あるのも事実です。(魔法や属性の概念の再構築や買い物システムの根本的な修正などなど・・・)それらの点については、形態上の限界としてご容赦ください。

そういった制限を考えた場合、完全と呼べるほどではない欠点はあるものの、ことゲームバランス、バトルバランス面に関しては、そこそこに満足の得られる形となりました。客観的に見ても「心地よい歯ごたえ」のあるものに仕上がったろうと自負しています。共感できる方の手に届き、楽しんでいただければと思います。

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© 1987 SQUARE

Original Programed
by NASIA
Original Scenario
by Kenji Terada

FinalFantasy-Logo
© Yoshitaka Amano

2007 Revised by HiBlank

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