それは、光明か、冒涜か―

FE外伝は、シナリオに何重もの齟齬(そご)と矛盾(※注)とを抱えた作品である。
しかし、そうでありながら、「なぜそうなっているのか」については不問とされるきらいがあり、そもそも、それら「疑問が生じる点」が指摘される事自体がないに等しかったとさえいえる。

(※注:込み入った長い説明になるので別項に示したい)

ここで公開することにした改作(『FE外伝 ノーヴァ写本版』)は、まず これらについて「(関連文献も含めた)作中の解釈」では問題を解消できないと判断し、それらの問題を眺めた場合の数々の疑問について、別の視点を加えることにしてみたものだ。

それは、疑問が発生する点については「そのように説明した者がいる」とする視点である。
まず、本家FE外伝の内容を“西ソフィアの大衆(子供)向けに頒布されている内容”として、それはそれとして受け止めることにしておく。というステップを踏む。
そして、そもそもの数々の疑問点について、「別の説明がなされたもの」として『ノーヴァ写本』という史書を頼りに、より整合性が高いであろう記述を求めることにした、
という姿勢で挑んだものが、ここで発表する改作版である。

つまり、これから紹介する『FE外伝 ノーヴァ写本版』は舞台背景や設定、ストーリ―に至るまでが オリジナル版とは全くと言っていいほど別物になっている。
(全体的なシナリオの流れはオリジナル版を踏襲しているが、各種の増補で別の展開をする。)

ここまで踏み込んだ改作を当サイトではこれまでに行ったことがない。
批判をうけたとしてもやむなし、と受け取ることとし、あえてここに公開することにした。
特定の層には理がある可能性を考慮してのことだ。

手に渡った人々の中に、「こうであればこうなっていたことが確かにうなづける」と思ってもらえる人がいたらば幸いである。

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